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それはないでしょ!?   

不動産取引の話です。

「○○万円値引きすれば、今すぐにでも契約するお客様がいるんですが・・・」

と突然電話がありました。
私が、販売させてもらっている土地を、買いたいお客様がいるというA不動産会社からの電話だったんです。

「すいません、お断りします!!」

私の答えは、この一言です。

もちろん、お客様にも限られた予算の中でマイホームを手に入れるわけですから、どうしても値引きをして欲しいこともあるでしょう。

それを、一言で断ってしまうなんて、ひどい人ですね・・・

という声が聞こえてきそうです。
私も、お客様が精一杯がんばって、それでも値引きをしなければ、マイホームを手に入れられないのなら、全力でがんばります。

しかし、これすべて不動産会社A社が仕組んだことなんです。


実は、このお客様は、直接私と会って話をして、契約することが決まっていたのです。
それも、この土地の契約日当日の話なんです。
もちろん、契約書もこの当日の為に準備しています。

なぜ、このようなことになったかと言うと、お客様がこの契約する土地に、建築をする会社を探していたそうです。
そこで、建築もしている、このA不動産会社に相談に行ったそうです。

そこで、A不動産会社の営業マンから、お客様がこんな話を聞いたのです。

「私が交渉すれば、○○万円ぐらい安くさせますよ!!」

お客様にとっては、少しでも安くなることは、願ってもないことです。
だから、お客様は、そのA不動産会社の話に乗ったんだと思います。

なぜ、こんな話をA不動産会社が持ち出したかというと、自分の会社が、建築の話を有利に進めたいからなんです。


しかし、私は筋が通らないことが大嫌いです。
確かに、大きな取引を逃すことは、大きな痛手になります。

でも、私はプライドを持って仕事をしているつもりです。
だから、お客様と話ができている、契約当日になって、値段交渉をすること自体、まったく筋が通らない話なので、きっぱり断らせてもらったんです。

一番残念なのは、このA不動産会社が、お客様のことを思って、行動したことでなく、自分の会社で建築ができるよう、有利に話を進めたいだけの為に、こんな話をしたことです。

契約当日に、このような交渉はタブーなことぐらい、不動産業をしているなら、常識で知っているはずです。

お客様の意思ではなく、A不動産会社の意思だとはいえ、お客様はいい迷惑です。
だって、この土地を買えなくなることだってあるわけですから。

こんな話があった後に、「じゃあ、元の金額で契約しますから・・・」とお客様から言われても、売主の立場だったらどうでしょう?
喜んで、契約できるでしょうか?

最終的には、お客様がお詫びに来て、契約を結ぶことができました。
もちろん、値引きは1円たりともありません。

その前に、お客様に謝らせるなよ!
それは、A不動産会社が仕組んだことなら、最後まで責任を持って、その営業マンが頭を下げにくるべきです。

本当に、このA不動産会社は無責任だと思います。
もう少し、自分の達のことばかりでなく、お客様の立場に立って、プライドを持って話をするべきだと思います。


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「今日の言葉」

   一生懸命働いた後の損失感は無いのに対して
   怠けた後の損失は実に莫大である


          - 松下 正寿 -

by yumenet-k | 2007-09-05 10:09 | 仕事の事

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